葉加瀬太郎さんは HP( https://www.hakase-ac.jp/ )の中で「 調のイメージ 」を次のように紹介しておられます。
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ヘ長調: 牧歌的、平和、穏やか
ハ長調: 単純、素朴、安定
ト長調: 輝き、活発、優美
ニ長調: 喜びの頂点、祝祭的、ファンファーレ
ヘ長調: 牧歌的、平和、穏やか
1700年代には平均律はまだ誕生していませんが、純正調はありました。純正調の欠点は鍵盤楽器で転調するとたちまち和音の響きが悪くなることです。この欠点を補うために、どの調で演奏しても和音の響きが比較的心地良くなるような調律が考え出されていました。たとえば、次のヴェルクマイスター第3音律です。
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C: 261.626 Hz
C#: 276.557 Hz
D: 294.329 Hz
D#: 311.127 Hz
E: 328.884 Hz
F: 350.018 Hz
F#: 369.994 Hz
G: 392.438 Hz
C#: 413.433 Hz
A: 440.000 Hz
B♭: 466.690 Hz
B: 493.326 Hz
C: 523.251 Hz
へ長調のドレミファソラシドの振動比 ≒
1 : 1.121 : 1.257 : 1.334 : 1.495 : 1.682 : 1.879 : 2
ハ長調のドレミファソラシドの振動比 ≒
1 : 1.125 : 1.257 : 1.338 : 1.500 : 1.682 : 1.886 : 2
ト長調のドレミファソラシドの振動比 ≒
1 : 1.121 : 1.257 : 1.333 : 1.500 : 1.676 : 1.886 : 2
二長調のドレミファソラシドの振動比 ≒
1 : 1.117 : 1.257 : 1.333 : 1.495 : 1.676 : 1.879 : 2
※ 純正調のドレミファソラシドの振動比 ≒
1 : 1.125 : 1.250 : 1.333 : 1.500 : 1.667 : 1.875 : 2
※ 平均律のドレミファソラシドの振動比 ≒
1 : 1.122 : 1.260 : 1.335 : 1.498 : 1.682 : 1.888 : 2
へ長調のTの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.495
ハ長調のTの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.500
ト長調のTの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.500
二長調のTの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.495
へ長調のWの和音の振動比 ≒ 1 : 1.261 : 1.500
ハ長調のWの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.495
ト長調のWの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.500
二長調のWの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.500
へ長調のXの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.500
ハ長調のXの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.500
ト長調のXの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.495
二長調のXの和音の振動比 ≒ 1 : 1.257 : 1.495
※ 純正調の T と W と X の和音の振動比 = 1 : 1.250 : 1.500
※ 平均律の T と W と X の和音の振動比 = 1 : 1.260 : 1.498
なお、1700年代のオルガンやチェンバロがどれくらいの割合でヴェルクマイスター第3音律で調律されていたのかは定かではありません。したがって、葉加瀬太郎さんが言っておられる調のイメージはヴェルクマイスター第3音律に由来するものであると申し上げているわけではありません。
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