バイオリンのビブラートのコツ
音楽と物理学 へ戻る
ばいおりんの日常的物理学文集 へ戻る
2023.04.06_____
ビブラートの基本は肘関節の周期的な伸展屈曲運動です。手首関節 や 第3指関節(MP関節)や 第2指関節(PIP関節)や 第1指関節(指先の関節)の動きは、肘関節の動きに引きずられるイメージです。ビブラートには、肘でかけるビブラート と 手首でかけるビブラート とがあります。しかし、手首でかけるビブラート も、実は肘関節が生み出す力に引きずられるビブラートなのです。肘関節の運動は見えませんけれど。
したがって、ビブラートの練習は肘関節を伸展屈曲運動させることから始めなければなりません。なるべく手首関節は固定したままで。ビブラートの練習のときは、指が押さえている場所を大いにずらしていいのです。それをスライドレクチャーと言うことにしましょう。スライドレクチャーはこれからのポジション移動や演奏の表現力の豊かさに繋がります。また、バイオリンを持たずにビブラートの練習をする方法があります。5つの指先を束ねて、第3指関節(MP関節)を伸展し 第2指関節 と 第1指関節(DIP関節)を屈曲させて束ねた指先を鼻の近くに持ってきます。そこから、束ねた指先がなるべく鼻から遠ざからないようにして肘関節を伸展させます。そのためには、手首関節を屈曲させ、すべての指関節を伸展させる必要があります。指関節が伸展したら今度は反対の動きをして束ねた指先を再び鼻に近づけていきます。この運動を周期的に繰り返します。その次に、その上に手首関節を柔らかくして、前後屈運動に加えて尺屈・橈屈も行い手を時計回りに円運動させるのです、このトレーニングは手首でかけるビブラートのためになります。
また、右手で左親指の第1指関節の両側をつまんで固定して、肘関節を伸展屈曲運動させることも行ってください。そのときに指の力を抜いて肘から他の指の第3指関節(MP関節)までをストレートに保ってください。ビブラートをかけるときに親指の第1関節は指盤に接触固定されていますので、親指の第2関節(MP関節)の自由さが重要になるからです。