電 話
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2011.09.29
三瀬諸渕( 三瀬周三 )は、 阪大医学部の創立に貢献した郷土の医師である。 彼はシーボルトの弟子であった医師 二宮敬作 の甥であり、 シーボルトの孫娘と結婚した。 彼は、 黒船来航の5年後、 明治維新の10年前に、 長崎で調達した電信機と発電機を使って、 私の住んでいるこの地で、 日本で初めて電信に成功した。 抵抗の少ない銅製と思われる針金を用いての、 1km弱の距離の電気による情報伝達であったという。
モールスによって発明された電信機が、 初めて日本に上陸したのは、 黒船のペリーの功績によるものであった。 その当時の電信機のしくみは、 インプットが、 スイッチ、 つまり導線の接続・切断であり、 アウトプットが、 電磁石の磁力のオンオフによる、 鉄ベラの運動である。 電磁石の原理は、 コイルの中に生じる磁場による鉄芯の磁石化であり、 コイルの中に磁場が生じるのは、 アンペールの法則( ビオ・サバールの法則の積分形 )による。
その後、 電信の技術が世界で発達し、 日本で初めて電話が実用化されたのは、 1890年( 明治22年 )の、 東京・横浜間であった。 電話のしくみは、 インプットが、 口元の振動板の振動による電流の変化で、 アウトプットは、 電磁石の磁力の変化による耳元の振動板の振動である。 詳しく知りたい方には、 ホームページ「 札幌市青少年科学館 」の「 科学の質問箱 」がお勧めだ。 また、 日本の近代科学の歴史を学びたい方には、 犬山市の「 博物館 明治村 」がお勧めだ。 その時は、「 名も知らぬ遠き島より流れ着いたヤシの実 」で有名な渥美半島での一泊が超お勧めコースです。