(1) 運動エネルギーへの転換
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エネルギーは力を生む。 その力は、 物質に作用してその物質を加速的に移動させる。 その加速度の大きさは、 次の式で与えられる。

このことによって、 元のエネルギーは消滅するが、 これに変って物質の運動エネルギーが誕生している。 このとき、 次の式が成り立っている。

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エネルギーは力を生む。 その力は、 ある物質をある方向へ加速させようとしている力に抗して、 ちょうどその力と吊り合って、 その物質を反対方向へと移動させる。 そのときの力を変位で積分したものが仕事である。
このことによって、 元のエネルギーは消滅するが、 これに変って物質の位置エネルギーが誕生している。 このとき、 次の式が成り立っている。

これらの単位は「 ジュール 」である。 そして、「 ジュール 」の本質は
である。 エネルギーとは、 仕事をする能力である。-
労働力はエネルギーを生む。 そのエネルギーは、 物質を変形させる。 そのときのエネルギーを時間で積分したものが労働である。
このことによって、 元の労働力は消滅するが、 これに変って商品が誕生している。 このとき、 次の式が成り立っている。

これらの単位は「 価値 」である。 そして、「 価値 」の本質は、 社会的に平均的な労働時間である。 労働力とは、 労働をする能力である。
以上のように(2)を応用して、 マルクスが「 労働価値学説 」を考案したのかどうかは、 定かではない。 ただ、 このように、 原理の複雑な社会科学 に 原理の単純な自然科学 を持ち込むことは、 安易すぎるし、 間違いであろう。
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