楕円 と 放物線
図形の方程式 へ戻る
大学生のための数学 へ戻る
2013.04.08


(1) 楕円の方程式

  物理学で登場する楕円の代表は、 惑星の軌道です。
  下図を見てください。 点 は、 2点 からの距離の和が です。 点 に成り得るすべての のペアで作られる集合をS とします。軸 と 軸 からなる2次元平面グラフを使って集合Sを表したとき、 集合S は楕円になりますが、 それはどんな方程式で表わされるでしょうか?

    


    
    
    
以上が解答になります。

  ここで、 と置きますと、 上の式は次のようになります。
     
  この式が一般的な楕円の方程式です。 次のような のペアたちがこの式を満たすことは明瞭です。
    
  したがって、 この楕円は、 原点を中心とする、 長軸の長さが で 短軸の長さが の楕円であることが解ります。
   つまり  は 「 楕円の焦点 」 と言われます。

    



(2) 放物線の方程式

  物理学で登場する放物線の代表は、 一様な重力場において放り投げられた物質の軌道です。
  下図を見てください。 点は、 点 と 直線 からの距離が等しくなっています。 点 に成り得るすべてのと のペアで作られる集合をT とします。 軸 と 軸 からなる2次元平面グラフを使って集合T を表したとき、 集合T は下に凸の放物線になりますが、 それはどんな方程式で表わされるでしょうか?

    

    
以上が解答になります。

  この放物線は、 原点を通り、 軸に対して対称です。 は 「 放物線の焦点 」 と言われます。 ここで、 放物線上の点 の原点からの位置ベクトルを 倍にした位置ベクトルを有する点 について考えます。 点 の範囲で動いたときに、 点 はどのような軌跡を描くでしょうか?

  とすると、
      
以上が解答です。

  この式を見ますと、 点 が描く軌道は原点を通る下に凸の放物線であることが解ります。 このことから、 全ての放物線は相似形になっていることが解ります。