繰り返される交換の確率
確率 へ戻る
大学生のための数学 へ戻る
2019.09.12____
【 問 題 】
今、 A君とB君は、 それぞれ、 白玉1個 と 赤玉3個 を持っています。 これから、2人とも無作為に1個を選んで交換します。 その交換をn回繰り返したとき、 A君が白玉を1個も持っていない確率を求めなさい。
ヒント :
交換をn回繰り返したとき、
A君が白玉を0個持っている確率 ( Rn とする )
A君が白玉を1個持っている確率 ( Pn とする )
A君が白玉を2個持っている確率 ( Qn とする )
Rn + Pn + Qn = 1
Rn = Qn
【 解 答 】
A君が白玉を1個持っている状態から、1回の交換によって、 次の3つの状態に移る可能性があります。
A君が白玉を0個持っている状態
A君が白玉を1個持っている状態
A君が白玉を2個持っている状態
A君が白玉を 0 個持っている状態から、1回の交換によって、 次の2つの状態に移る可能性があります。
A君が白玉を0個持っている状態
A君が白玉を1個持っている状態
Rn+1 = ( 1 / 4 × 3 / 4 ) Pn + ( 1 / 2 ) Rn
これに Pn =1− 2 Rn を代入して
Rn+1 = ( 3 / 16 ) (1− 2 Rn ) + ( 1 / 2 ) Rn
=→ 3 / 16 + ( 1 / 8 ) Rn ・ ・ ・ ・ 
ここで、 テクニックとして、 L = 3 / 16 + ( 1 / 8 ) L とおくと、 L = 3 / 14 ですので、
は次のようになります。
Rn+1 − 3 / 14 = ( 1 / 8 ) ( Rn − 3 / 14 )
したがって、
Rn − 3 / 14 = ( 1 / 8 ) n( R0 − 3 / 14 )
=→ −3 / 14 × ( 1 / 8 ) n
したがって、
Rn = 3 / 14 × {1− ( 1 / 8 ) n }
たとえば n = 1 のとき、
R1 = 3 / 16 =→ 0.1875
たとえば n = 10 のとき、
R10 ≒→ 0.214285714086145 ≒→ 0.2143
* 3 / 14 ≒ 0.214285714285714
プログラムの内容 :
【 解 説 】
行にA君とB君、列に白玉と赤玉をとって行列を作ります。
すると、この問題は、次の3つの行列の遷延の確率を求める問題になります。

線形代数学 > マルコフ過程の例題 の中にある確率問題にも是非チャレンジしてみてください。