パロンドのパラドックス
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2026.02.09


最初の持ち点は 300点 である。
1か−1かを表示する器械を使って、1が出れば1点もらい、−1が出れば1点失う。
持ち点が3で割ると0余る数の場合は、48% の確率で1が出る器械を使う。
持ち点が3で割ると1余る数の場合は、48% の確率で1が出る器械を使う。
持ち点が3で割ると2余る数の場合は、48% の確率で1が出る器械を使う。
以上のことを 300回繰り返したとき、持ち点が 300点 以上ならば勝ちとする。
 

0.48×0.48×0.48 =→ 0.110592
0.52×0.52×0.52 =→ 0.140608  ← 時計回り1周の確率の方が大きい

したがって、このゲームは負ける確率の方が高いと言える。

シミュレーション  

   1万回試行して勝ったのは 回でした。

   


最初の持ち点は 300点 である。
1か−1かを表示する器械を使って、1が出れば1点もらい、−1が出れば1点失う。
持ち点が3で割ると0余る数の場合は、1% の確率で1が出る器械を使う。
持ち点が3で割ると1余る数の場合は、85% の確率で1が出る器械を使う。
持ち点が3で割ると2余る数の場合は、85% の確率で1が出る器械を使う。
以上のことを 300回繰り返したとき、持ち点が 300点 以上ならば勝ちとする。
 

0.01×0.85×0.85 =→ 0.007225
0.99×0.15×0.15 =→ 0.022275  ← 時計回り1周の確率の方が大きい


したがって、このゲームは負ける確率の方が高いと言える。

シミュレーション  

   1万回試行して勝ったのは 回でした。

   


最初の持ち点は 300点 である。
1か−1かを表示する器械を使って、1が出れば1点もらい、−1が出れば1点失う。
持ち点が3で割ると0余る数の場合は、コイントスして、
   表なら 48% の確率で1が出る器械を使い、裏なら 1% の確率で1が出る器械を使う。
持ち点が3で割ると1余る数の場合は、コイントスして、
   表なら 48% の確率で1が出る器械を使い、裏なら 85% の確率で1が出る器械を使う。
持ち点が3で割ると2余る数の場合は、コイントスして、
   表なら 48% の確率で1が出る器械を使い、裏なら 85% の確率で1が出る器械を使う。
以上のことを 300回繰り返したとき、持ち点が 300点 以上ならば勝ちとする。

2つを平均すると  ここで問題です。負ける確率の方が高いゲームを2つ組み合わせると勝つ確率の方が高いゲームになりました。どこか間違っていませんか? 答えは「どこも間違っていません」です。これは「パロンドのパラドックス」と言われています。