3点を結ぶ最短距離( フェルマー点 )
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2019.06.09_____

     

  どの内角も120度未満の三角形ABC があります。 AB を底辺とする正三角形の頂点を'とします。 三角形の中に点を取ります。 点からそれぞれの頂点への距離の合計が最短になるとき、 点は線分' 上に存在します。


その証明は、 次の図になります。
     

  PB を底辺とする正三角形の頂点を'とします。 三角形'BP' は、 三角形ABP を点を中心に反時計回りに60度回転したものです。 折れ線分CPP'' の長さが点からそれぞれの頂点への距離の合計になっています。 点を線分' 上を少し点側に移動させて、 折れ線分CPP'' が線分' になるようにすれば、 その長さが最短になります。じゃあ、どこまで移動させればいいのか? それは次の図を見れば分かります。 点'' AC を底辺とする正三角形の頂点です。
     

 このとき、 ∠BPC = ∠APC = ∠APB = 120度 になっています。
この点 をフェルマー点と言います。


 では、どうしてフェルマー点と三角形の3つの頂点とを結ぶ線分は120度ずつで交わるのでしょうか?

 三角形ABC の中に次の条件を満たす点 を取ります。
   ∠BQC = ∠AQC = ∠AQB = 120度
 四角形AA'BQ と 四角形AA''CQ は対角の和が180度ですから、円に内接する四角形です。そこで2つの外接円を描きます。

     

円周角の定理より、
   ∠'BA = 'QA = 60度
'QC = ∠'QA + ∠AQC = 60度 + 120度 =→ 180度
ということは、点は線分' 上にあるということです。
同様にして、点は線分'' 上にあることも証明できます。
ということは、点は点と同一であるということです。


  3つの半直線の端点をそれぞれの角度が120度になるようにして点P で重ねます。 それぞれの半直線上に任意に点A、 点B、 点C をとり、 それらを結んで三角形を作ります。 すると、 点P は三角形の中にあって を最短にする点になっています。 点P は発見者にちなんでフェルマー点と言われますが、 そうなる理由を証明します。

    
                 

  を 点B を中心にして反時計回りに60° 回転させたのが、 です。
  ですから、 です。
  なので、 は一直線上にあります。
  また、 の位置は点P の位置に関係なく決まりますので、 点P の位置に関係なく の長さは一定です。
  が最短になるのは、 が線分 上にあるときです。
  が線分 上に存在するためには、 でなければなりません。 したがって、 図の場合が が最短になっていることが解ります。