【 問 題 】
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すべての自然数について、下1桁の数はその自然数の5乗の下1桁の数に等しいことを証明せよ。
たとえば、125 =→ 248832 で、 12 も 248832 も 下1桁の数は 同じ 2 である。
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整数の下1桁とはその整数を 10 で割った余りのことである。したがって、この問題は次のように書き直すことができる。
「 整数 n について、10 を法とすると n5 と n が等しいことを証明せよ。」
これを証明する。
全体集合を自然数とする。
n5−n =→ n(n4−1) =→ n(n2−1)(n2+1) =→ (n−1)n(n+1)(n2+1)
(n−1)n(n+1) は3つの連続する自然数だから、2 の倍数でもあり 3 の倍数でもある。
よって、n5−n は 2 の倍数である。 ・・・ @
n = 5m のとき
(n−1)n(n+1) =→ (5m−1)5m(5m+1) だから (n−1)n(n+1) は 5 の倍数である。
よって、n5−n は 5 の倍数である。
n = 5m+1 のとき
(n−1)n(n+1) =→ 5m(5m+1)(5m+2) だから (n−1)n(n+1) は 5 の倍数である。
よって、n5−n は 5 の倍数である。
n = 5m+2 のとき
(n2+1) =→ 5(5m2+4m+1) だから (n2+1) は 5 の倍数である。
よって、n5−n は 5 の倍数である。
n = 5m+3 のとき
(n2+1) =→ 5(5m2+6m+2) だから (n2+1)は 5 の倍数である。
よって、n5−n は 5 の倍数である。
n = 5m+4 のとき
(n−1)n(n+1) =→ 5(5m+3)(5m+4)(5m+4) だから (n−1)n(n+1) は 5 の倍数である。
よって、n5−n は 5 の倍数である。
以上より、すべての自然数について n5−n は 5 の倍数である。 ・・・ A
@ と A より、n5−n は 10 の倍数である。
したがって、10 を法とすると n5 と n は等しい。
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