江戸時代の時の鐘
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2017.08.17


  江戸時代のことです。 1mの長さの振り子が10回振動する時間の長さは、 昼と夜とで違いはなかったのですが、 時刻と時刻の間隔を表す時間の長さは、 昼と夜とで異なっていました。 それは、 日の出から「 卯の刻 」になり、 日の入りから「 酉の刻 」になるからです。 理性よりも自然中心の世界観の名残りです。 日の出を告げる「 明け6つ 」の鐘が鳴ってから 日の入りを告げる「 暮れ6つ 」の鐘が鳴るまで の時間を6等分して時間帯にしていました。「 卯の刻 」とは点のイメージの時刻ではなく線のイメージの時間だったのです。 夜間も同様です。 したがって、 夏至に近い時期では、 昼間の時間帯は夜間の時間帯に比べて著しく長くなっていました。 したがって、 江戸時代の時計は、 昼と夜とで針の回転速度が変わるように作られていたのです。

  さて、 江戸時代の「 時の鐘 」を再現しようというプロジェクトが立ち上がりました。 そこで、 鐘を鳴らす時刻と回数をプログラミングしてみました。