11 の倍数の見抜き方と使い方
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2017.10.18


  商品番号などを通し番号ではなく 11 の倍数のみとすると、 1 つだけ数字を間違えても他の商品と同じ番号にならず、 間違いに気づきやすくなり混乱を避けることができます。

  1 つだけ数字を間違えても他の商品と同じ番号にならないということは、 11 の倍数の中の数字を 1 つ書き換えると 11 の倍数でなくなるということです。

  数の各位を 1 つずつ飛ばして足し合わせ2つの数を作ったとき、 その差が 11 の倍数であればその数は 11 の倍数になっています。 たとえば abcdef という6桁の数においては、 a+c+e と f+d+b との差が 11 の倍数であればその数は 11 の倍数であるということです。

  そのことを証明してみましょう。
  abcdef = a × 105 + b × 104 + c × 103 + d × 102 + e × 10 + f
      = a × 100001 + b × 9999 + c × 1001 + d × 99 + e × 11 + ( f+d+b ) − ( a+c+e )
      = 11 × ( a × 9091 + b × 909 + c × 91 + d × 9 + e ) + ( f+d+b ) − ( a+c+e )
したがって、 ( f+d+b ) − ( a+c+e ) が 11 の倍数ならば abcdef
は 11 の倍数になります。

  6桁の 11 の倍数 abcdef の 1 つの数字を書き換えたとき、 数の各位を 1 つずつ飛ばして足し合わせ2つの数を作りその差をとると、 次のようになります。
    ( f+d+b ) − ( a+c+e ) − m    ( ただし −9 < m < 9 )

  ( f+d+b ) − ( a+c+e )
 は 11 の倍数であり、 m は 11 の倍数ではないので、 6桁の 11 の倍数 abcdef の 1 つの数字を書き換えた数は 11 の倍数ではありません。

  この定理は2進数や3進数でも成立していますので、 下の枠内の数で試してみてください。