霧や雲ができるのは対流圏の中なので、 標高約 11000 m までです。 それは、 富士山の高さ ( 3776 m ) の約3倍です。
トリチェリの水銀柱を利用した気圧計を用いて同時に2か所で気圧を測定します。 標高 hm の山の山頂で測定した気圧を PhPa とします。 その山に一番近い海面上で測定した気圧を P0 hPa とします。 また、 その海面上の気温を t0 k とします。 すると、 次の式が成り立ちます。

この式を用いて山の高さをおおよそ知ることができます。
これに近い方法をシーボルトから習って、 初めて富士山の高さを推定した人があります。 シーボルトが伊能忠敬によって作られた日本地図の写しを無許可で国外に持ち出そうとした罪で逮捕された際、 「 許可なしに富士山の高さを調べたやつがいるようだが、 それはどこのどいつだ?」 と取り調べられて、 危うくバレるところだったとのことです。 彼は富士山の高さを 3798 m と割り出しています。
愛媛県の西南部出身で、 シーボルトに学んで医者になり、 シーボルトの娘イネを預かって育てたのは、 二宮敬作 という人です。 この人が初めて富士山の高さを調べました。 彼が開業していた町には、 「 宇和先哲記念館 」 があり、 そこでシーボルトや二宮敬作について学ぶことができます。
トリチェリの水銀柱水銀のプールの中に1m の長さの試験管を沈めた後、 試験管のお尻を持ち
上げて試験管の口が水銀中から出ないように逆立てますと、 試験管のお尻側の4分
の1の部分に真空が形成されます。 このとき、 水銀のプール面よりも高い位置にあ
る水銀たちが水銀のプール面に加える圧力は、 大気圧と等しくなっています。
天文学と物理学 へ戻る