全ての n に対して□の倍数
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2020.06.18____
【 問 題 1 】
全体集合を 1 以上の自然数とする。
n3 − 7n + 12 は全ての n に対して3の倍数であることを証明せよ。
【 解 答 】
n3 − 7n + 12 =→ n3 − n −6n + 12 =→ n ( n2 − 1 ) − 6n + 12
=→ (n−1)n(n+1) + 3( −2n + 4 )
(n−1)n (n+1) は連続する3つの数なので3で割り切れる。
3( −2n + 4 )は3の倍数である。
したがって、 n3 − 7n + 3 は全てのnに対して3の倍数である。
【 別 答 】
n = 1 のとき n3 − 7n + 12 = 6 なので3の倍数である。
n = k のとき n3 − 7n + 12 は3の倍数であると仮定する。
k3 − 7k + 12 = 3m と置くことができる。
n = k+1 のとき
(k+1) 3 − 7(k+1) + 12 =→ k3 + 3k2 + 3k + 1 − 7k + 5
=→ k3 + 3k2 ― 4k + 6
=→ 3m + 7k −12 + 3k2 ― 4k + 6
=→ 3m + 3k2 + 3k − 6
=→ 3 × ( m + k2 + k − 2 )
というわけで、 n = k+1 のときも n3 − 7n + 12 は3で割り切れる。
以上、 数学的帰納法より、 n3 − 7n + 12 は全ての n に対して3の倍数であることが証明された。
【 問 題 2 】
全体集合を 1 以上の自然数とする。
5n + 12n + 31 は全ての n について 16 の倍数であることを証明せよ。
【 解 答 】
5n = (4+1)n = 4n + nC1 4n−1 + nC2 4n−2 + ・ ・ ・ + nC2 42 + nC1 4 + 1
=→ 16 ×( 4n-2 + nC1 4n−3 + nC2 4n−4 + ・ ・ ・ + nC2 ) + 4n + 1
m = 4n-2 + nC1 4n−3 + nC2 4n−4 + ・ ・ ・ + nC2 と置くと、
5n = 16m + 4n + 1
5n + 12n + 31 =→ 16m + 16n + 32 =→ 16( m+n+2 )
というわけで、 5n + 12n + 31 は全ての n について 16 の倍数であることが分かった。
【 別 答 】
n = 1 のとき 5n + 12n + 31 = 48 なので16の倍数である。
n = k のとき 5n + 12n + 31 は16の倍数であると仮定する。
5k + 12k + 31 = 16m と置くことができる。
n = k+1 のとき
5(k+1) + 12(k+1) + 31 =→ 5×5k + 12k + 43
=→ 5×( 16m−12k−31 )+ 12k + 43
=→ 5×16m − 60k − 155 + 12k + 43
=→ 5×16m − 48k − 112
=→ 16 ×( 5m−3k−7 )
というわけで、 n = k+1 のときも 5n + 12n + 31 は16で割り切れる。
以上、 数学的帰納法より、 5n + 12n + 31 は全ての n に対して 16 の倍数であることが証明された。