(3) 聴覚と視覚の違い
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視覚には、 自律神経による 散瞳・縮瞳運動 があって、 視神経へ作用する光エネルギー量が自動的に調整されています。 これは、 視神経の光エネルギーによる障害から守るためですが、 そのために、 私たちの明るさの変動についての感覚は、 鈍くなっています。 ただし、 夜空の星の明るさについては、 瞳孔の大きさが変化しませんので、 星の明るさの判定は平等に行われます。
一方、 聴覚については、 視覚のような自動調節能は付いていません。 しかし、 時間による聴覚鈍化現象があります。 長く同じ雑音を聞いていると、 慣れてくるというのか、 あまり気にならなくなります。
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階段の1段1段の高さを順に並べたものは、 等差数列 です。 音階の半音半音の振動数を順に並べたものは、 等比数列 です。 等比数列は、 その対数をとれば、 等差数列になります。 例えば、 半音階の振動数の順列は次のように表されます。

この数列を、 2を底とする対数をとった数列にすると、 次のようになります。

これは、 等差数列です。
「 人間の感覚は、 受けたエネルギーの対数に比例する。」というのが、 フェヒナーの法則です。 これを根拠に作られているのが、 音量( 音圧レベル )の単位「 デシベル 」と、 星の明るさのレベルの単位「 実視等級 」です。
音量とは、 ヒトが感じる音圧の程度のことです。 音圧の単位は、 パスカル
です。 ヒトが感じる最低の音圧は
です。デシベル
は ベル
の 10分の1です。 音圧
を、 私たちは次のような音量として感じています。
音圧が
と
になったとすると、
音圧が
と
になったとすると、
このように、音圧が等比的に
、
になったとすると、 音量は
ずつ等差的に増加していきます。
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