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2020.05.14___


  1,2,3,・・・,m,・・・,n のn個の自然数がこの順に時計回りに並べられた円数列があります。
  m と n は互いに素とします。
  m の上にコマを置き、 ノートに m と記入します。 時計回りに m だけコマを進め、 止まった所の数字をノートに記入します。 これを繰り返します。
  すると、 およそ m 周回ったところで、 コマは n の所に止まります。 ノートに n と記入し、 これまでに記入した数字を見てください。 1 〜 n の数字が 1 個ずつ記入されているはずです。



    

  n = 9 、 m = 7 でやってみましょう。
   7  5  3  1  8  6  4  2  9   ・ ・ ・
9−7 = 2 です。 7 から反時計回りに 2 ずつ移動した結果に等しくなっています。

  n = 9、 m = 4 でやってみましょう。
   4  8  3  7  2  6  1  5  9   ・ ・ ・
9−4 = 5 です。 4 から反時計回りに 5 ずつ移動した結果に等しくなっています。


    

  n = 8、 m = 5 でやってみましょう。
   5  2  7  4  1  6  3  8   ・ ・ ・
8−5 = 3 です。 5 から反時計回りに 3 ずつ移動した結果に等しくなっています。

  n = 8、 m = 3 でやってみましょう。
   3  6  1  4  7  2  5  8   ・ ・ ・
8−3 = 5 です。 3 から反時計回りに 5 ずつ移動した結果に等しくなっています。

  関数 M(a, b) を a を b で割ったときの余りを出力するものとします。
  m < n とします。
  m と n とが互いに素であるとき
  M( k × m , n )   * k = 1,2,3,・・・,n  の値は、
0 〜 n−1 の整数であり、 同じ数になることはありません。


たとえば、 M(7, 9)= 7 ですが、
  M( 1×7, 9)= 7
  M( 2×7, 9)= 5
  M( 3×7, 9)= 3
  M( 4×7, 9)= 1
  M( 5×7, 9)= 8
  M( 6×7, 9)= 6
  M( 7×7, 9)= 4
  M( 8×7, 9)= 2
  M( 9×7, 9)= 0

では、なぜそうなるのでしょう? 証明してみましょう。
m,n,a,b,c,d,k,p を自然数とします。
m,n は m < n で、互いに素であるとします。
a,b は次の@を満たすものとします。
  1 ≦ a < b ≦ n  ・ ・ ・ @
m を 1倍、2倍、3倍、・ ・ ・、n 倍 した数を n で割った余りのうち、
等しいものが存在すると仮定します。
すると、 次のAとBの式を満たす a,b,c,d,k が存在することになります。
  ma = nc + k  ・ ・ ・ A
  mb = nd + k  ・ ・ ・ B
B から A を辺々引いて、
  m(b−a)= n(d−c)
この式が成り立つための必要十分条件は次のようになります。
  b−a = np かつ d−c = mp
そのための必要条件は次のようになります。
  b = a + np
b = a + np > n だから、 @ と矛盾します。
よって、 m を1倍、2倍、3倍、・・・ n 倍した数は、n で割るとすべて余りが異なります。


  関数 M(a, b) を a を b で割ったときの余りを出力するものとします。
  m < n とします。
  m > M(n, m) です。
  m と n とが互いに素であるとき
  m と M(n, m) とは互いに素であり、 ( ユークリッドの互除法の原理より )
  M( k × M(n, m), m )   * k = 1,2,3,・・・,m  の値は、
0 〜 m−1 の整数であり、 同じ数になることはありません。


たとえば、 M(9, 7)= 2 ですが、
  M( 1×2, 7)= 2
  M( 2×2, 7)= 4
  M( 3×2, 7)= 6
  M( 4×2, 7)= 1
  M( 5×2, 7)= 3
  M( 6×2, 7)= 5
  M( 7×2, 7)= 0

参考文献 : 日常的物理学文集 > 音楽と物理学 > 五度圏 と 回転総取得条件