江戸時代の1日の時間の表示方法
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2011.10.20


  ここに、 時計に支配され、 約束時刻を守らない人たちを拒絶して、 アクセク自分の都合ばかり通そうとする私がいます。 腕時計をはずしてもう10年になりますが一向に直りません。 きっと、 江戸時代の人には「 時刻 」という瞬間的な感覚はなく、「 時間 」という余裕のある幅の中で、 社会が動いていたのではないでしょうか。 それも、 お日様の都合に合わせて。 しかし、 それでは、 みんなの力が1つになりにくいので、 誰かの掛け声が必要だったのでしょう。 それはちょうど、 オーケストラの演奏者たちがメトロノームや秒針を見ながらではなく、 指揮者を見ながら演奏するようなものだと思います。 江戸時代の1日の時間の表示法は、 西洋の 定時間法 とは異なる 不定時間法 です。 日の出頃が 卯の刻 や 明け六ツ 、 日の入り頃が 酉の刻 や 暮れ六ツ 、 と固定されています。

    

  江戸時代初期までは、 子の刻 暁九ツ( 春分・秋分 では 23時 〜 1時 )であり、 表のようなズレはありませんでした。 ズレた理由は、 江戸人が若干「 時刻 」を意識し始めて、 時の鐘の音を聞き出したからだと思います。


   春分・秋分 ( 日の出 6時、 日の入り 18時 とする )


   西洋時間

 暁九ツ

  0時  〜  2時

 暁八ツ

  2時  〜  4時

 暁七ツ

  4時  〜  6時

 明け六ツ

  6時  〜  8時

 朝五ツ

  8時  〜 10時

 朝四ツ

  10時  〜 12時

 昼九ツ

  12時  〜 14時

 昼八ツ

  14時  〜 16時

 夕七ツ

  16時  〜 18時

 暮れ六ツ

  18時  〜 20時

 夜五ツ

  22時  〜 22時

 夜四ツ

  22時  〜 24時

           もちろん、 表のような明確な 対応 や 境界 があるわけではありません 。

   夏至 ( 日の出 5時30分、 日の入り 18時30分 とする )


      西 洋 時 間

 暁九ツ

  0時00分  〜  1時50分

 暁八ツ

  1時50分  〜  3時40分

 暁七ツ

  3時40分  〜  5時30分

 明け六ツ

  5時30分  〜  7時40分

 朝五ツ

  7時40分  〜  9時50分

 朝四ツ

  9時50分  〜 12時00分

 昼九ツ

  12時00分  〜 14時10分

 昼八ツ

  14時10分  〜 16時20分

 夕七ツ

  16時20分  〜 18時30分

 暮れ六ツ

  18時30分  〜 20時20分

 夜五ツ

  20時20分  〜 22時10分

 夜四ツ

  22時10分  〜 24時00分

                  昼の間は、 1つの時間帯が 2時間10分。


   冬至 ( 日の出 6時30分、 日の入り 17時30分 とする )


      西 洋 時 間

 暁九ツ

  0時00分  〜  2時10分

 暁八ツ

  2時10分  〜  4時20分

 暁七ツ

  4時20分  〜  6時30分

 明け六ツ

  6時30分  〜  8時20分

 朝五ツ

  8時20分  〜 10時10分

 朝四ツ

  10時10分  〜 12時00分

 昼九ツ

  12時00分  〜 13時50分

 昼八ツ

  13時50分  〜 15時40分

 夕七ツ

  15時40分  〜 17時30分

 暮れ六ツ

  17時30分  〜 19時40分

 夜五ツ

  19時40分  〜 21時50分

 夜四ツ

  21時50分  〜 24時00分

                  昼の間は、 1つの時間帯が 1時間50分。


  朝五ツ の始まり から 夕七ツ の終わり まで 働くとして( 昼に1時間の休憩あり )、 労働時間は次のようになります。
    夏至 :      9時間 50分
    春分・秋分 :   9時間
    冬至 :      8時間 10分
   ( 平均 ):     9時間