多次元尺度構成法 ( MDS ) とは、2点間のそれぞれの距離や親近度のデータを、図に点として見やすく配置する方法である。たとえば、4つの点があり、それらの相互の距離がわかっているときに、4つの点の重心からの距離と4つの点の重心からの位置ベクトルが相互になす角度を導き出せば、4つの点の位置関係を図に描くことができる。
距離行列 : A
点 P
1 , P
2 , P
3 , P
4 がある。

※ A
gr : 点 P
g から 点 P
r への距離
g = 1, 2, 3, 4 r = 1, 2, 3, 4
行列Aを加工して行列Bを作る:

※ B
gr = A
gr2 / 2
(例) B
12 = A
122 / 2
m
g = ( B
g1 + B
g2 + B
g3 + B
g4 ) / 4
(例) m
1 = ( B
11 + B
12 + B
13 + B
14 ) / 4
m
0 = ( m
1 + m
2 + m
3 + m
4 ) / 4
行列Bを加工して行列Cを作る:

※ C
gr = m
g + m
r − m
0 − B
gr
(例) C
12 = m
1 + m
2 − m
0 − B
12
C
21 = m
2 + m
1 − m
0 − B
21
C は内積行列になっている。内積行列とは、次のようなものである。

【 例 題 】
平面上に4点 P1 , P2 , P3 , P4 があり、それら相互の距離は次のようになっている。
4点の位置関係を図示せよ。
点 P1 と P2 との距離: 10
点 P1 と P3 との距離: 12
点 P1 と P4 との距離: 10
点 P2 と P3 との距離: 10
点 P2 と P4 との距離: 16
点 P3 と P4 との距離: 10
【 解 答 】





この内積行列から言えること:
点 P1 と P3 の位置ベクトルの大きさは 6 である。
点 P2 と P4 の位置ベクトルの大きさは 8 である。
点 P1 と P2 および P4 の位置ベクトルは直交する。
点 P2 と P3 の位置ベクトルは直交する。
点 P3 と P4 の位置ベクトルは直交する。
したがって、4点を図示すると、次のようになる。

※ 点 P2 と 点 P4 を座標系の横軸上に取った。
※ 参考:
その他の数学 > 重心が原点にある三角形の内積行列
※ 参考:
その他の数学 > 方向類似度 と 相性度 のイメージ