2 と 5 以外の素数 n について、 10n-1−1 は n で割り切れる。
全体集合を自然数とします。
(1) 余りある数の合成
x で割りきれる数 と x で割ると a 余る数 をたす。出来あがった数を x で割った余りは、
a を x で割ったときの余りに等しい。
なぜなら、
p x +( q x + a ) = x ( p + q )+ a
x で割ると a 余る数 と x で割ると b 余る数 をたす。出来あがった数を x で割った余りは、
a+b を x で割ったときの余りに等しい。
なぜなら、
( p x + a )+( q x + b ) = x ( p + q ) + ( a + b )
x で割ると a 余る数 と x で割ると b 余る数 をかける。出来あがった数を x で割った余りは、
ab を x で割ったときの余りに等しい。
なぜなら、
( p x + a ) ( q x + b ) = pq x 2 + x ( bp + aq )+ ab
c と m が互いに素のとき、 ac から bc を引いた数が m で割り切れるならば、
a から b を引いた数は m で割り切れる。
( 証 明 )
ac − bc = mk
よって、 c ( a−b ) = mk
c と m が互いに素なので、
k = c かつ a−b = m
したがって、 a−b は m で割り切れる。
(2) フェルマーの小定理
プログラムの内容 :
フェルマーの小定理理を確かめる十進BASIC のプログラムを次に示します。
このフェルマーの小定理を証明しましょう。
ab−1 を b で割った余りが 1 である ならば ab を b で割った余りは a を b で割った余りに等しい。また、この逆の命題も真である。したがって、「 b は a の約数でない素数である ならば ab を b で割った余りは a を b で割った余りに等しい 」という命題が真であることを明らかにすることによってフェルマーの小定理の証明にかえさせてもらう。
a=1 のとき、1b を b で割った余りは 1 であリ、1 を b で割った余りに等しい。
a=k のとき、kb を b で割った余りは、k を b で割った余りに等しいと仮定する。
a=k+1 のとき、(k+1)b = kb + bC1kb−1 + bC2kb−2 + ・・・ + bCb−1k + 1
bCd ( 1 ≦ d ≦ b−1 ) は b の倍数なの(※)で、(k+1)b を b で割った余りは kb+1 になる。仮定( kb を b で割った余りは k である )より、(k+1)b を b で割った余りは k+1 になる。
a=1 のとき「 b は a の約数でない素数である ならば ab を b で割った余りは a を b で割った余りに等しい 」という命題は真であった。よって、a=2 のときもこの命題は真である。ということは、a=3 のときもこの命題は真である。ということは、・・・・。以上の数学的帰納法によって、この命題が真であることが明らかになった。
(※)の証明:
d × bCd =→ d×b! / {d!×(b−d)!} =→ d×b×(b−1)! / {d×(d−1)!×(b−d)!}
=→ b × (b−1)! / [(d−1)!×{(b−1)−(d−1)}!] =→ b × (b−1)C(d−1)
よって、 (b−1)C(d−1) = d × bCd / b
b が素数で 1 ≦ d ≦ b−1 のとき、b と d は互いに素であり、(b−1)C(d−1) は自然数だから、bCd は b の倍数である。
素数 b が a の約数である場合はどうだろうか? たとえば、 33−1 =→ 9 確かに 3 で割った余りは 1 になっていない。 23−1 =→ 4 や 43−1 =→ 16 とは違う。なぜだろう? 今日はここまで。
参考: 論理学 > フェルマーの小定理につながる背理法による証明
a から b を引いた数は m で割り切れる。
( 証 明 )
ac − bc = mk
よって、 c ( a−b ) = mk
c と m が互いに素なので、
k = c かつ a−b = m
したがって、 a−b は m で割り切れる。
(2) フェルマーの小定理
-
全て公比5 の等差数列です。
1 6 11 16 21 26 ・ ・ ・ ・
2 7 12 17 22 27 ・ ・ ・ ・
3 8 13 18 23 28 ・ ・ ・ ・
4 9 14 19 24 29 ・ ・ ・ ・
5 10 15 20 25 30 ・ ・ ・ ・
公差5 の等差数列をなす数は、 どれも 5 で割った余りが等しくなっています。 一番上の数列に注目してください。 これらの数から任意の2つを選んで掛け合わせた数を x とします。 また、 これらの数から新たに任意の2つを選んで掛け合わせた数を y とします。 すると、 x と y を 5 で割った余りは等しくなります。 たとえば次のようにです。
6 × 16= 96
11 × 26 = 286
今度は、 2つの公差5 の等差数列をなす数同士を掛け合わせてみましょう。 たとえば、
6 × 12 = 72
11 × 2 = 22
この場合も、 5 で割った余りが必ず等しくなります。
したがって、
1 × 2 × 3 × 4 と 21 × 7 × 28 × 14 は 5 で割った余りが等しいです。
21 × 7 × 28 × 14 = 74×( 1 × 2 × 3 × 4 ) ですから、
1×24 と 74×24 は 5 で割った余りが等しいです。
したがって、
74×24 から 1×24 を引いた数は 5 で割り切れます。
したがって、
74 から 1 を引いた数は 5 で割り切れます。
したがって、
74 を 5 で割った余りは 1 になります。
今回は、 2つの素数 5 と 7 を例にとって説明しましたが、 これを一般化しますと、 次のようになります。
素数 b と b の倍数でない整数 a があるとき、 ab−1 を b で割った余りは 1 である。
次のプログラムはフェルマーの小定理が成り立つことを実感するためのものです。
プログラムの内容 :
フェルマーの小定理理を確かめる十進BASIC のプログラムを次に示します。
このフェルマーの小定理を証明しましょう。
ab−1 を b で割った余りが 1 である ならば ab を b で割った余りは a を b で割った余りに等しい。また、この逆の命題も真である。したがって、「 b は a の約数でない素数である ならば ab を b で割った余りは a を b で割った余りに等しい 」という命題が真であることを明らかにすることによってフェルマーの小定理の証明にかえさせてもらう。
a=1 のとき、1b を b で割った余りは 1 であリ、1 を b で割った余りに等しい。
a=k のとき、kb を b で割った余りは、k を b で割った余りに等しいと仮定する。
a=k+1 のとき、(k+1)b = kb + bC1kb−1 + bC2kb−2 + ・・・ + bCb−1k + 1
bCd ( 1 ≦ d ≦ b−1 ) は b の倍数なの(※)で、(k+1)b を b で割った余りは kb+1 になる。仮定( kb を b で割った余りは k である )より、(k+1)b を b で割った余りは k+1 になる。
a=1 のとき「 b は a の約数でない素数である ならば ab を b で割った余りは a を b で割った余りに等しい 」という命題は真であった。よって、a=2 のときもこの命題は真である。ということは、a=3 のときもこの命題は真である。ということは、・・・・。以上の数学的帰納法によって、この命題が真であることが明らかになった。
(※)の証明:
d × bCd =→ d×b! / {d!×(b−d)!} =→ d×b×(b−1)! / {d×(d−1)!×(b−d)!}
=→ b × (b−1)! / [(d−1)!×{(b−1)−(d−1)}!] =→ b × (b−1)C(d−1)
よって、 (b−1)C(d−1) = d × bCd / b
b が素数で 1 ≦ d ≦ b−1 のとき、b と d は互いに素であり、(b−1)C(d−1) は自然数だから、bCd は b の倍数である。
素数 b が a の約数である場合はどうだろうか? たとえば、 33−1 =→ 9 確かに 3 で割った余りは 1 になっていない。 23−1 =→ 4 や 43−1 =→ 16 とは違う。なぜだろう? 今日はここまで。
参考: 論理学 > フェルマーの小定理につながる背理法による証明
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