交換の表現方法
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2018.07.15


  19世紀 ( 1800年代 ) の前半、 イギリス と インド と 清 の3国間で行われていた三角貿易とは、 結果的にはイギリスが綿織物をインドのアヘンと交換し、 そのアヘンを清の茶と交換するというものでした。 これは、 イギリスの自分勝手な清に対して大変に失礼な貿易です。

  さて、 一般的に三角貿易が成立するためには、 次の3つが必要条件になります。

    商品a を生産したAさんは、 商品a は不要で、 Bさんの生産した商品b がほしい。
    商品b を生産したBさんは、 商品b は不要で、 Cさんの生産した商品c がほしい。
    商品c を生産したCさんは、 商品c は不要で、 Aさんの生産した商品a がほしい。

  下図のように3人が横流しすれば、 すぐに3人全ての念願が成就するのですが、 経済はそんな談合で動いているわけではありません。

     

              

     

  そこで、 イギリスが三角貿易でしたようにAさんが動きます。 まず、 お目当ての商品b を作ったBさんが欲しがっている商品c を手に入れることから始めるのです。 そうして、 Aさんがお目当ての商品b を手にしたときには、 他の2人も同時にお目当ての商品を手にしています。

     

              

     

              

     


  上記の商品の交換の図を記号を用いて表現すると、 次のようになります。

     

  実際は貨幣という交換手段を使って売買されるので、 上の交換の流れ図を貨幣k を用いて書き直すと、 次のようになります。

     

  上記の交換を表す表現方法は、 Aさんだけが動いた場合で非対称です。 実際は3人みんなが同様に動くので、 次のような流れ図になっています。