赤経 と 赤緯
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2020.02.12
観察者が北緯35度の地点にいるとき、天球上にある天の赤道は、水平線の真東と水平線の真西と子午線上の南から高度55度の点を通ります。
天球に張り付いている恒星は、「赤経」「赤緯」でその位置が示されます。「赤緯」は、天の赤道を基準として北に向かって何度回転したところにあるのかを示すものです。「赤経」は、天の赤道上にある春分点を基準として東に向かって何時何分何秒回転したところにあるのかを示すものです。 30分 = 0.5 時 = 7.5 度 です。
観察者が北緯35度の地点にいるとき、天の赤道上にある星座(たとえば冬に見られるオリオン座)は、真東から登って高度55度で南中し真西に沈みます。天球の赤緯35度に存在する星は、東北東から登って天頂を通り西北西へ沈みます。
天球の考え方では、地球は静止していて天球が東から西へと1日あたり 1.00274 回転しているとします。太陽は、 西向きに1日あたり 1.00274 回転している黄道の上を黄道に対して東向きに1日あたり 0.00274 回転していて、毎日正午に南中するとします。
太陽は春分の日に、正午に南中する春分点の上に存在します。春分点は( 赤経0時,赤緯0度 )です。夏至には太陽は( 赤経6時,赤緯23.4度 )に存在し、冬至には( 赤経18時,赤緯−23.4度 )に存在します。北緯35度の地点にいる観察者が冬至に見ることのできる星は、赤緯−55度以上でおよそ赤経 0 時 〜 12 時の範囲内に存在する星です。ちなみに、オリオン座を構成する1等星のベテルギウスの位置は( 赤経5時55分10秒,赤緯7.4度 )です。冬至は赤経6時の星が24時に南中しますので、ベテルギウスが南中するのは23時55分頃になります。