腕時計の短針を太陽の方向に向ければ、 短針の示す時刻 と 12時の中間 が南を示します
太陽は天球上の軌道を1時間あたりに 15 度の速さで時計回りに回転移動しています。 時計の短針は1時間当たり 30 度の速さで時計回りに回転移動しています。 ということは、 時計の短針は太陽の2倍の速さで回転しているということです。 この関係を利用して、 時計と太陽から、 方角をある程度正確に知ることができます。 12時に腕時計の短針を太陽の方向に向ければ、 短針が示す12時が南を向きます。
立方体を、 上面の1つの頂点 と その真下の頂点を含まない底面の対角線 を含む平面で切断して、 底面のある方の断片の割面に時計を回転できるようにして取付けます。 晴れた日には、 この装置を使って方角を知ることができます。 特に、 春分と秋分の日の、 東経 135.15 度 北緯 45 度 のポイントでは、 正確に方角を知ることができます。 なぜなら、 春分と秋分の日は、 太陽は真東から昇って真西に沈み、 正午ちょうどに南中し、 その南中高度は、 この装置の時計の傾きの角度と同じ 45 度になるからです。
これから、 いろんなケースについて、 方角を求めてみましょう。
まず、 時計の短針がちょうど12時を示す瞬間です。 それは正午ですから、 太陽の方向は南になります。 ( ただし、 東経や季節によって太陽の南中時刻が変わりますので正確ではありません。) 時計の12時が最も下になるように時計を回転させてから土台を回転させて太陽の方向に時計の12時を向けると、 9時は東を示し、 3時は西を示し、 6時は北を示します。

次は、 時計の短針がちょうど4時を示す瞬間です。 時計の2時が最も下になるように時計を回転させてから土台を回転させて太陽の方向に時計の4時を向けると、 2時が南を示します。 2時は4時と12時との中間です。
その次は、 時計の短針がちょうど10時を示す瞬間です。 時計の11時が最も下になるように時計を回転させてから土台を回転させて太陽の方向に時計の10時を向けると、 11時が南を示します。 11時は10時と12時との中間です。
要するに 「 短針を太陽の方向に向ければ、 短針の示す時刻 と 12時の中間 が南を示している。」 ということです。
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