ベクトル空間は、集合論( 群論 )と 線形代数学 にまたがる概念です。ベクトル空間とは、ベクトルを要素とする集合のことです。その要素に大きさと向きを持った矢印でイメージされる幾何ベクトルを持つ「幾何ベクトル空間」がありますが、その他にもベクトル空間はたくさんあります。
幾何ベクトル以外のベクトルって何でしょう? 次の性質を全て持つものは全てベクトルです。
・ ベクトル空間という集合の要素( 元 )である。
・ ベクトル加法について閉じている。( 2つの元を加えたものはそのベクトル空間の要素になっている。)
・ スカラー乗法について閉じている。
・ ベクトル加法の結合法則が成り立つ。( (A+B)+C = A+(B+C) )
・ ベクトル加法の交換法則が成り立つ。( A+B = B+A )
・ ベクトル加法について単位元が存在する。
・ ベクトル加法について逆元が存在する。
・ ベクトル加法に対するスカラー乗法の分配法則が成り立つ。 ( k(A+B) = kA+kB )
・ ベクトル加法に対するスカラー乗法の結合法則が成り立つ。 ( kA+hA = (k+h)A )
・ スカラー乗法の結合法則が成り立つ。 ( h(kA) = (hk)A )
・ スカラー乗法について単位元が存在する。
例えば、二次式
a x2 +
b x +
c もベクトルになります。
また、実数値を返す関数もベクトルになります。ただし、次のように加法とスカラー乗を定義した場合です。
(
f+
g )(
x) =
f (
x) +
g(
x) (
k f )(
x) =
k f (
x)