今回は「 ベクトル類似度 」の提案をさせていただきます。
最初に2つのベクトルが作る角度の表現方法について、 次のような約束をさせていただきたいと存じます。
ベクトル
を反時計回りにθラジアン回転させると
と同じ向きになるとき、
に対する
の角度は θラジアン( −2π ≦ θ ≦ 2π )であると言うことにします。2つのベクトル
と
とがあります。
であり、 かつ、
に対する
の角度は θラジアンであるとします。 このとき、
と
との「 ベクトル類似度 」の定義を次のようにすることにします。
のとき、 記号
は2つのベクトルが比較的に反対向きになっていることを表します。 またその後に続く値は正の数になります。「 ベクトル類似度 」が 1 であるということは、
と
とは同じベクトルであるということを意味します。 今からその理由を述べます。定義より、「 ベクトル類似度 」が 1 であるための必要条件は、 2つのベクトルの作る角度が90度以下であるということです。 次に、
なので 
また、 cosθ ≦ 1
よって、

以上より、 2つのベクトルの大きさが異なるときには決してベクトル類似度は 1 にならないことがわかります。 最後に
として定義式に当てはめると 1 になることが解ります。最後に「 ベクトル類似度 」が
になるのはどんな場合かを考えてみましょう。 まず、 4つの場合が浮かんでくると思います。 それは、
が
と反対向きで大きさが半分のとき
が
と反対向きで大きさが2倍のとき
が
と同じ大きさで
に対する角度が120度のとき
が
と同じ大きさで
に対する角度が−120度のときしかし、 それだけではありません。
と
とが作る角度が
で、
の大きさが次の式で与えられるときも「 ベクトル類似度 」が
になります。
たとえば、
の大きさの
で
に対する角度が 135度のベクトルや、
の大きさの
で
に対する角度が −135度のベクトルが、 それに相当します。
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