ユニタリー行列によるエルミート演算子の対角化
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2012.10.14


  エルミート行列  を表現行列に持つ演算子テンソルを対角化すると、  を表現行列に持つ 座標値倍変演算テンソル( 私による勝手なネーミングです )に変換されますが、 それを導いてみましょう。


   の行列式が になるような が固有値です。 したがって、 は次のようになります。
     


     
     
     
  したがって、
     


     
     
     
  したがって、
     

 
の ベクペア を作ります。 すると、 次のようになります。
     
  このベクペアの表現行列は、 ユニタリー行列です。 なぜなら、 大きさが の互いに直交するベクトルで構成させるベクペアだからです。

 「 エルミート演算子テンソルの対角化 」つまり「 固有ベクトル空間への座標変換による、 エルミート演算子テンソルの座標値倍変演算テンソル化 」は、 で得られますので、 次のようになります。
     
     

以上のまとめとして、 次のことが言えます。
  の2つの基底の要素が構成する直交ベクトル空間で働いている「 エルミート行列 を表現行列に持つ演算子テンソル 」は、

の2つの基底の要素が構成する直交ベクトル空間( この直交ベクトル空間は、 について、 元の直交ベクトル空間の固有ベクトル空間になっている )においては、
 「 対角行列 を表現行列に持つ座標値倍変演算テンソル 」として働きます。


  以上で「 エルミート行列の対角化 」の説明は終了しましたが、 最後に、 今回登場した次のユニタリー行列について、 というユニタリー行列の特徴が成り立っているかどうか確認しておきましょう。