§10. 加速度が小さい場合の電子の力学


(1)質量は座標変換により、 2つに分離する。 (2)電子が獲得する運動エネルギー


ちょっと休憩 : C のエビデンス






 続きまして、 次の論文です。
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( 要 約 )
Ist die Tragheit eins Korpers von seinem Energiegehalt abhangig?


  アインシュタインは2次元平面で説明していますが、 私には難しすぎて理解できません。 そこで、 1次元空間で考えてみます。


  第1観察者が観察している静止している物体の持つエネルギーを とする。 この物体を、 第1観察者に対して速さ で移動している第2観察者が観察した時のエネルギーを とする。
  今、 この物体が、 第2観察者の運動方向と同じ方向に、 第1観察者に対して速さ で、 エネルギー の光子を1個放射した。 それと同時に、 この物体は、 第2観察者の運動方向と逆方向に、 第1観察者に対して速さ で、 エネルギー の光子を1個放射した。
  すると、 この物体は、 第1観察者にとってエネルギー を持つものとなり、 第2観察者にとってエネルギー を持つものとなった。

  第2観察者にとっては、 自分の運動方向と同じ方向に、 自分に対して速さ で放射された光子のエネルギーは、 であり、自分の運動方向と逆方向に、 自分に対して速さ で放射された光子のエネルギーは、 である。


  以上のことを式にまとめると、 次のようになる。

     

  この式より、 物体が光子を放出することによって失うエネルギーは、 観察のしかたによって異なる、 相対的なものであることがわかる。

  ここで、 第2観察者にとっての光子を放出する前の物体の運動エネルギーを 、 第2観察者にとっての光子を放出した後の物体の運動エネルギーを と置くと、 次のようになる。

     

したがって、
     
            
     

  この式より、 物質の速さは変化しないにもかかわらず、 物質の運動エネルギーは減少していることがわかります。 そこで、 アインシュタインはこう言います。
「 次のマクローリン展開式を思い出してほしい。
      
が 0 に極めて近い場合は  になるので、 次の式が成り立つ。
      
この式から、 物体がエネルギー を失えば、 その質量は 減少することがわかる。」


  しかし、 私には論理が飛躍しているように思えてなりません。 そこで、 ここからは、 アインシュタインの論文の行間の意味を勝手に読んだ私の解説になります。


  ここで、 質量は光子の放出によっても減少するものであり、 また、 座標変換によって変化するものであると仮定します。 そして、 次のように置きます。
     第1観察者にとっての物体が光子を放出する前の質量を とします。
     第2観察者にとっての物体が光子を放出する前の質量を とします。
     第1観察者にとっての物体が光子を放出した後の質量を をします。
     第2観察者にとっての物体が光子を放出した後の質量を とします。
すると、
       ですから、 上記の式より、
       となります。

  この式は、 物体がエネルギーを放射することによって質量が減少するということを意味しています。 ということは、 質量とエネルギーは同等ではないかというアイディアが浮かんできます。

  そこで、   と置いてみましょう。
すると、 次のようになります。
          ・ ・ ・ ・ ・ ・( 式1たち )
       ・ ・ ・( 式2たち )

( 式2たち )より、 次のようになります。
     
                          ・ ・ ・ ・ ・ ・( 式3たち )
( 式3たち )より、 次のようになります。
     

  この式から、 もし、 エネルギーと質量が同等であると仮定すると、 物体が光子を放出することによって失うエネルギー( 質量 )の割合は、 観察のしかたによって異なることのない絶対的なもので、 それは相対性原理を裏切らないことがわかります。

  ここで、( 式1たち )に注目してください。 物体が失ったエネルギー( 質量 )が、 物体が静止しているという立場にある第1観察者にとっては であり、 物質が速さ で移動しているという立場にある第2観察者にとっては です。 したがって、 物質のエネルギー( 質量 )は、 次のようになっていると仮定することができます。

    「 静止している物体の質量( エネルギー )を とし、 その物体に対
     して速さ で移動している観察者が観察したその物体の質量( エネル
     ギー )を とするとき、 次の式が成り立つ。
                                     」

これを、( 式3たち )に当てはめると、 次のようになります。
     
                          ・ ・ ・ ・ ・ ・( 式4たち )
( 式4たち )を、 次のマクローリン展開式と比較してみます。
     

すると、( 式4たち )は、 本当は次の近似式を表しているのではないかと思われます。
     

つまり、( 式3たち )は、 本当は次の近似式を表しているのではないかと考えられます。
     

よって、( 式3たち )は、 本当は次の式たちを表しているのではないかと考えられます。
     

  こうして、 結局、( 式1たち )から仮定した式が、( 式2たち )の本質を表すものであったことが明らかになりました。

  以上、 一見、 堂々巡りをしたようですけれど、 結局は、 次の2つの仮定は正しいという結論に到達したことになります。

    エネルギー と 質量 は、 同等である。 (

    速さ で移動している「 静止質量( )」の物体の質量( )は、 次の方程
     式で表わされる。
            





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