客観的固定的な 「
読者的座標系 」 の中で 点P が自由に移動しています。
ある時刻での点Pの原点からの距離を r とします。
x 軸方向を
始線 とし、 その時刻での点Pの
偏角 を
θ とします。
点Pは、 読者的座標系では ( r cos
θ , r sin
θ ) と表されます。
新しい直交する基底

を作ります。 ただし、 次のような条件を与えます。
「 点Pの位置ベクトルを

とすると、 常に次の式が成り立っていること。

」
点Pは、 新しい座標系では常に ( r,0 ) と表されます。ただし、r は時間と共に変化します。
この新しい座標系を 「
随伴自転座標系 」 と言うことにしましょう。
一般的には 「 極座標系 」 と言われていますが、・・・・。
※ 参考:
大学生のための数学 > その他の数学 > ホンマの極座標変換
以上の条件より、

の偏角は
θ です。 時間の変化に伴って

は自転します。
「 随伴自転座標系 」 における 点P の加速度は
軸方向です。(マイナス方向も含みます)
「 読者的座標系 」 において、 時刻 t における、

の回転速度を求めてみましょう。

「 読者的座標系 」 において、 時刻 t における、

の回転速度を求めてみましょう。

点Pの速度は次のようになります。

点Pの加速度は次のようになります。
「 読者的座標系 」 における等速円運動を 随伴座標系の基底を用いて表す と、つまり、
等速円運動を「 読者的座標系 」から随伴座標系へ座標変換する と、次のように等速円運動の速度や加速度を簡単に求めることができます。

を

と

に代入して、

【 問 題 】
B君とA君が同じ場所にいる。彼らは移動している物質Cを観察している。ただし、B君はじっとして、A君は物質Cが常に真右側になるようにしながら。
もし物質Cが2人を中心にして等速円運動をするならば、「物質Cの速度は、物質Cの2人に対する位置ベクトルに対して垂直であり、かつ、物質Cの加速度は、物質Cの2人に対する位置ベクトルと反対方向になっている」ということを、B君の座標系における物資Cの運動を A君の座標系の基底を用いて表す ことにより、証明せよ。
【 解 答 】
B君の座標系の基底を次のように表します。

A君の座標系の基底を次のように表します。

時刻tのとき、B君の座標系では、物質Cは
軸の正の部分上に乗っている半直線を原点を中心に反時計回りに φ ラジアン回転させた半直線上の原点からrの距離の所に存在するとします。したがって、B君の座標系における時刻tでの物質Cの位置ベクトルを
とすると、次のように表されます。

ここで、少し話を脱線させます。
時刻tのときのB君の座標系からA君の座標系への基底変換を次の式で表します。

この変換式で次のように基底変換されます。


物質Cの位置ベクトルをB君の座標系からA君の座標系に座標変化すると、次のようになります。



では、話を元に戻して、答えを導いていきましょう。
弧の長さ = 中心角 × 半径 より
だから、次の式が成り立ちます。

弧の長さ = 中心角 × 半径 より
だから、次の式が成り立ちます。

B君の座標系における 時刻tでの物質Cの位置ベクトルを A君の座標系の基底を用いて表したもの を
とすると、次のように表されます。

B君の座標系における 時刻tでの物質Cの速度を A君の座標系の基底を用いて表す と、次のようになります。


B君の座標系における 時刻tでの物質Cの加速度を A君の座標系の基底を用いて表す と、次のようになります。



もし、物質Cが、B君の座標系において原点を中心として半径 r 角速度 ω の等速円運動をしているとするなら、
だから、これらを
と
に代入して、


より、「物質Cの速度は、物質Cの位置ベクトルに対して垂直である。」ということがわかります。
より、「物質Cの加速度は、物質Cの位置ベクトルと反対方向になっている」ということが分かります。
【 参 考 】