(2) 物質の出来事についての座標変換( 双子のパラドックス )
思い浮かべてください。 今、 E 時空間座標系の中で、 物質C が速さ
で等速直線運動しながら時空間を移動しています。 物質C には、 別の場所から飛んできた量子が衝突します。 観察が開始されてから量子に衝突するまでに物質C は1回転します。 その間の物質C の時空間移動を図で表しながら、 座標変換を考えてみましょう。
E 時空間座標系における 物質C と 反物質C' の観察とは、* 「 反物質 」 という言い方は、 間違っているかもしれません。
言葉で表すと、
( E 時空間座標系の観察者を第1観察者と呼び、 C 時空間座標系の観察者を第0観察者と呼ぶことにする。)
「 第1観察者による、 物質Cの出来事についての、 第3者的な主観的観察 」
になります。
図で表すと、 次のようになります。 直交座標系です。

C 時空間座標系における 物質C と 反物質C' の観察とは、言葉で表すと、
「 第1観察者による、 物質Cの出来事についての、 当事者的な客観的観察 」
になります。
図で表すと、 次のようになります。 斜交座標系です。

E 時空間座標系 から C 時空間座標系 への座標変換は、 次のようになります。
物質C の位置ベクトル のローレンツ変換 :

反物質C' の位置ベクトル のローレンツ変換 :

したがって、 「 ローレンツ変換によって、 物質や反物質が移動している空間も時間も収縮し、 逆ローレンツ変換 ( ローレンツ変換の逆変換 ) によって、 空間も時間も伸展します。」 と言うこともでき、 定説と異なる結論に達します。 定説では、 ローレンツ変換によって、 空間は伸展し時間は収縮し、 逆ローレンツ変換によって、 空間は収縮し時間は伸展します。 空間が収縮するというのは、 物質が短くなることを意味し、 時間が伸展するというのは、 物質の活動が遅くなることを意味します。
また、
の図 と
の図 を比較してください。 物質C や 反物質C' の移動を表すベクトルは同じです。
の 物質Cの移動を表すベクトルは、 直交座標系で、 次のように表されます。
の 物質Cの移動を表すベクトルは、 斜交座標系で、 次のように表されます。
と
で物質Cの移動を表すベクトルが同じであるということは、 たとえば、 物質Cが移動中に1回転したという事実は、
と
で共通であるということです。 したがって、 移動にかかる時間が
よりも
のほうが少ないので、
よりも
のほうが回転スピードが速いことになります。「 観察者によって物質の速さが異なるので、 観察者によって物質の長さや活動スピードが異なる。」 という相対性理論の定説に対して、 私は反論しています。 「 ローレンツ変換 」 は、 「 相対論的座標変換 」 ではなくて、 「 同一観察者の観察における、 ニュートン力学的観察 ( 第3者的な主観的観察 ) から 相対論的観察 ( 当事者的な客観的観察 ) への翻訳 」 なのだから、 「 観察者によって、 物質の長さが異なったり、 物質の活動のスピードが異なったり、 するようなことはない。」 というのが、 私見です。
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